当初はブログや治療に関しての記事は怖くて読めませんでした。
虹の橋を渡った人や、天の国にひまわりを探しに行かれた方、更新が1年以上止まっている方など、いい情報だけでなく不安になったり、気落ちしたりするページもあります。
告知された時はどんな方法を使ってでも生き延びたいと思い、とにかく抗がん剤治療をしないという選択肢はありませんでした。
抗がん剤治療で少しでも延命できれば、その間に新しい治療法ができるかもしれないという僅かな期待もありました。
けれど、ブログでは抗がん剤をしないことを選択した人がいます。
「自分らしく生きる」とはどういう意味なんだろう?と考えさせられました。
確かに抗がん剤治療はつらく苦しい副作用を伴う場合があると聞きます。
幸いなことに私は手の痺れや感覚異常、下痢で済んでいますが、もっと苦しくて辛い副作用が出た時、もういいやって気持ちになるのかもしれません。
また、医療費も高額です。私の場合、毎月14万円。3週間に一度なので、月によっては28万円かかります。実際には高額医療制度がありますので、上限が決まってますし、税金の医療費免除で僅かながらでも返ってきますが、家計を圧迫しているのは間違いありません。
効くか効かないかわからない、抗がん剤治療のために働くってのも、なんだかなぁって思ったりもします。
人間は必ず死にますが、いつ死ぬか漠然としています。しかし、がんになったとき「生存中央値は30ヶ月です」と期限を突き付けられました。
告知されてから、いろいろ葛藤はありましたが、社会のため、家族のため、自分のために貢献できる間は生きていこうと考えるようになりました。
残された家族のため住宅ローンもできるだけ減らしておきたいし、妻が一人で生きていけるよう準備もしておきたい。また会社の部下を育てなければならいことなど、まだまだ時間が必要だと思っています。
何より、知りたいことや経験したいことが山ほどあります。
改元はたぶん経験できるでしょうが、東京オリンピックも見てみたいですし、万博に行ってみたい、できるならリニアモーターカーにも乗ってみたい。
長生きをしたいとういうより、知りたいこと、経験したいことをできずに死ぬのは悔しいと思ってます。
2~3年で死ぬかもしれませんが、抗がん剤治療を続けようと思っています。
今はいろいろ目標を決めて楽しく生きていこうと思ってます。
なんだかとりとめのない話になっちゃいました。